東京湾に浮かぶ無人島、猿島をご存知ですか?都心からもほど近い横須賀にあるラピュタのような島は東京湾唯一の自然島です。
まるでジブリ映画「天空の城ラピュタ」の世界に迷い込んだかのような、緑に覆われた廃墟やレンガ造りのトンネルが神秘的な雰囲気を醸し出す、まさに冒険気分を味わえる島なんです!かつて要塞として利用されていた歴史を持つ猿島には、砲台跡や兵舎跡など、歴史を感じさせるスポットもたくさん。
今回は、そんな猿島でラピュタの世界観を満喫できる撮影旅をご紹介します。
写真映えするスポットや撮影のコツはもちろん、歴史探索も楽しめる猿島の魅力をたっぷりお伝えします。
週末はカメラ片手に、猿島で冒険に出かけませんか?
無人島猿島の歴史と由来
横須賀から船で10分の猿島。
周囲約1.6キロメートルの小さな島なので30分ほどで回れ、多少のアップダウンはあるが、ちょっとしたハイキング程度でほぼ1周できます。
猿島の歴史
猿島は江戸時代から明治時代にかけて要塞として使われていて、その遺構が今も残っています。
しかもこの島には8,000年の歴史がある。
島からは縄文時代の土器や弥生時代の土器・人骨が出土し、日蓮にまつわる伝説が残るなど[3]、古くから人々に親しまれている。
幕末から第二次世界大戦前にかけては、東京湾の首都防衛拠点となる。幕末の1847年に江戸幕府により国内初の台場が築造され[3]、明治時代に入ると陸軍省・海軍省の所管となり、東京湾要塞の猿島砲台が築造された。本施設が実戦に用いられたことはないが、島内の岩壁を掘って煉瓦で覆われた要塞跡は現在も残り[1]、日本国では数少ないフランドル積みが見られる。使用された煉瓦は愛知県の東洋組士族就産所で製造された。国の史跡に指定されている。当時の煉瓦は素材や焼成温度が均一でなかったため、結果として色とりどりの煉瓦が積まれて現代に残り、観光客に人気がある[4]。なお、砲台は2000年に「猿島要塞」として土木学会選奨土木遺産に指定される[5]。
第二次世界大戦後は1961年まで、日本を占領して横須賀軍港を使用したアメリカ合衆国に接収された。その間にも1947年に渡船の運航が開始、1957年には海水浴場が開かれる。その後、1993年に海水浴場は閉鎖、航路も廃止されて、立ち入り禁止とされる。
引用元:wikipedia
1853年にペリー艦隊が浦賀に来航した際には、猿島を「ペリーアイランド」と勝手に名付けた逸話があります。
猿島の名前の由来
猿島の名前の由来は2つの説がありますが、そのうち1つをご紹介します。
「猿島」の命名由来は鎌倉時代に日蓮上人が、横須賀のこの島で布教活動を行った際に嵐に遭遇。
すると、目の前に一匹の白猿が現れ、「ここを去り、陸(鎌倉)を目指せ」と救い導いた伝説がある。
この出来事から「猿島」と名付けられたという話も伝わっています。
Z5で猿島を撮影
要塞跡切通しの塁道
苔むした風情のあるラピュタのような島をプチハイキング。
初夏頃に行けばマイナスイオンが出ていたのだろうが、訪れた日はは35度を超える猛暑日。
とにかく暑かったです。
要塞跡の切通し、塁道。明らかに外敵から見えない位置に造っているのがわかります。
弾薬庫と兵舎が交互に並んでいます。
フランス積みの「愛のトンネル」
暗いトンネルは「愛のトンネル」と呼ばれているそうです。
中が真っ暗のためケンカしているカップルでさえも、手を繋いで出てくるという意味で付けられたそうです。
このレンガは「フランス積み」という方法で積まれていて、数少ない貴重な建造物のひとつです。かつては砲弾を運ぶための道だったため頑丈に造られています。
砲台跡
砲台跡です。ここから主に航空機を監視して狙っていたと言われています。
防空指揮所跡
108段の階段を上がると展望台があります。ここが島の最高峰で標高は約40㍍。
左は太平洋戦争時の海軍の防空指揮所です。
右の写真はこの高台から撮った写真です。
横浜のランドマーク、ベイブリッジなどが見えます。
明治時代の石碑
左は明治時代の石碑。ここに軍事施設があり、東京湾の要塞だったことの証明です。
猿島へのアクセスと島への行き方
アクセス
猿島へ行くには三笠ターミナル/猿島ビジターセンターより船で渡ります。
三笠ターミナルまで、電車では京急横須賀中央駅から三笠桟橋まで約1Km徒歩15分。車では「横浜横須賀道路」横須賀I.C.より県道28号経由で約10分。市街地に有料駐車場が何箇所かあります。
また市役所北口駐車場利用した場合、三笠ターミナルで乗船券購入時に駐車券を提示すると、駐車料金が200円割引となります。私はこれを利用しました。
島へのアクセス
島へはフェリーで渡ります。フェリーの時刻は1時間に1本ですが、夏は30分に1本出ているようです。
乗船料と入園料は下記です。
引用元:猿島公式HP
左の三笠ターミナル/猿島ビジターセンターよりチケットを購入します。
今回はこちらのレンズで撮影しました。
真夏の撮影では熱中症対策は不可欠です。
ひとまず首を冷却するだけだけでも対策になります。
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