東京湾に浮かぶ無人島、猿島をご存知ですか?都心からもほど近い横須賀にあるラピュタのような島は東京湾唯一の自然島です。
まるでジブリ映画「天空の城ラピュタ」の世界に迷い込んだかのような、緑に覆われた廃墟やレンガ造りのトンネルが神秘的な雰囲気を醸し出す、まさに冒険気分を味わえる島なんです!かつて要塞として利用されていた歴史を持つ猿島には、砲台跡や兵舎跡など、歴史を感じさせるスポットもたくさん。
今回は、そんな猿島でラピュタの世界観を満喫できる撮影旅をご紹介します。
写真映えするスポットや、歴史探索も楽しめる猿島の魅力をたっぷりお伝えします。
週末はカメラ片手に、猿島で冒険に出かけませんか?
無人島猿島の歴史と由来
猿島ってどんな島なの!?
神奈川県横須賀市にある無人島、猿島は船で10分。
周囲約1.6キロメートルの小さな島なので30分ほどで回れ、多少のアップダウンはあるが、ちょっとしたハイキング程度でほぼ1周できます。
猿島の歴史
猿島は東京湾に浮かぶ唯一の無人島で、豊かな自然と歴史が魅力です。
縄文時代から人が住んでいた形跡があり、江戸時代には幕府によって砲台が築かれました。明治時代には要塞として整備され、フランス製のカノン砲などが設置されました。第二次世界大戦中は高射砲が設置されるなど、重要な防衛拠点としての役割を担ってきました。
戦後は一般に開放され、海水浴や釣りを楽しむことができます。島内には、砲台跡や兵舎跡などの歴史的な建造物が残っており、歴史散策を楽しむこともできます。
1853年にペリー艦隊が浦賀に来航した際には、猿島を「ペリーアイランド」と勝手に名付けた逸話があります。
猿島の名前の由来
猿島の名前の由来は2つの説がありますが、そのうち1つをご紹介します。
「猿島」の命名由来は鎌倉時代に日蓮上人が、横須賀のこの島で布教活動を行った際に嵐に遭遇。
すると、目の前に一匹の白猿が現れ、「ここを去り、陸(鎌倉)を目指せ」と救い導いた伝説がある。
この出来事から「猿島」と名付けられたという話も伝わっています。
要塞としての猿島
横須賀沖に浮かぶ無人島猿島。実は首都防衛の要衝として活躍した歴史を持つ島です。
幕末の黒船来航を機に砲台が設置され、明治時代には陸軍の要塞として整備されました。レンガ造りの砲台跡や弾薬庫跡は、当時の緊張感を今に伝えます。
第二次世界大戦中は高射砲が設置され、戦後は米軍に接収されるなど激動の時代を経験しました。
現在は自然豊かな無人島として、観光客に人気のスポットとなっています。散策路を歩きながら歴史の跡を辿ってみましょう!
猿島撮影紀行
ここからは猿島をハイキングしながらの撮影紀行だよ!
要塞跡切通しの塁道
苔むした風情のあるラピュタのような島をプチハイキング。
初夏頃に行けばマイナスイオンが出ていたのだろうが、訪れた日はは35度を超える猛暑日。
とにかく暑かったです。
要塞跡の切通し、塁道。明らかに外敵から見えない位置に造っているのがわかります。
弾薬庫と兵舎が交互に並んでいます。
フランス積みの「愛のトンネル」
暗いトンネルは「愛のトンネル」と言われているよ!
洞窟内が真っ暗のためケンカしているカップルでさえも、手を繋いで出てくるという意味で付けられたそうです。
このレンガは「フランス積み」という方法で積まれていて、数少ない貴重な建造物のひとつです。かつては砲弾を運ぶための道だったため頑丈に造られています。
砲台跡
砲台跡です。ここから主に航空機を監視して狙っていたと言われています。
防空指揮所跡
108段の階段を上がると展望台があります。ここが島の最高峰で標高は約40㍍。
左は太平洋戦争時の海軍の防空指揮所です。
島の最高地点にある展望台からは東京湾を一望できます。 青い海と空、緑豊かな島々、そして遠くには房総半島まで見渡せる絶景は感動的です。右の写真はこの高台から撮った写真です。横浜のランドマーク、ベイブリッジなどが見えてます。
明治時代の石碑
明治時代の石碑。ここに軍事施設があり、東京湾の要塞だったことの証明です。
猿島へのアクセスと島への行き方
三笠ターミナルまでのアクセス
猿島へ行くには三笠ターミナル/猿島ビジターセンターより船で渡ります。
三笠ターミナルまで、電車では京急横須賀中央駅から三笠桟橋まで約1Km徒歩15分。車では「横浜横須賀道路」横須賀I.C.より県道28号経由で約10分。市街地に有料駐車場が何箇所かあります。
また市役所北口駐車場利用した場合、三笠ターミナルで乗船券購入時に駐車券を提示すると、駐車料金が200円割引となります。私はこれを利用しました。
島へのアクセス
島へはフェリーで渡ります。フェリーの時刻は1時間に1本ですが、夏は30分に1本出ているようです。
乗船料と入園料は下記です。
引用元:猿島公式HP
左の三笠ターミナル/猿島ビジターセンターよりチケットを購入します。
まとめ
島内には売店やカフェがあるので、休憩や食事もできます。
猿島は、歴史と自然が融合した魅力的な無人島です。
ラピュタの世界観を思わせる幻想的な風景の中で、知的好奇心を満たし、冒険気分を味わえること間違いなし!
ぜひカメラを持って、猿島探検に出かけてみましょう!
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