港町横浜に停泊している重要文化財の日本丸。
通常は幌を畳んでいるが、幌を広げる総帆展帆の日があり、通常4月〜11月の間に約12回程度実施されています。
総帆展帆とは何をするのか?作業している人は?歴史は?など写真とともに紹介していきましょう!
・日本丸総帆展帆とは何をするのか?歴史は?
・総帆展帆の作業してる人はどんな人?
・総帆展帆の作業や完成の写真を見る
日本丸総帆展帆とは?

はじめに日本丸総帆展帆とはなにか?
そこを紐解いていきましょう!
総帆展帆とは?読み方は?
まず、はじめて見てこれが読める人は何人いるのだろうか?
これは、「総帆展帆」→そうはんてんぱんと読みます。
総帆展帆とは、帆船に装備されている全ての帆を広げることを指します。これは、帆船の最も美しい姿を披露する特別なイベントで、その壮観な光景は多くの人々を魅了します。
総帆展帆の歴史
帆船日本丸の総帆展帆は、その美しい姿から多くの人々を魅了し、横浜の風物詩となっています。その歴史は日本丸の建造とともに始まりました。
日本丸の建造と総帆展帆の始まり
- 1930年に船員養成のための練習帆船として建造。「太平洋の白鳥」の異名を持つ船です
- 大型帆船の建造はすでに時代遅れ、日本は海運国として船員の育成が急務であり、帆船による訓練は貴重な経験。
- 当時「総帆展帆」は、船の威容を示すとともに、乗組員の訓練の一環として行われていた。
戦後の復元と総帆展帆の復活
第二次世界大戦後、日本丸は連合国軍に接収され、日本の船員養成は一時中断されました。
- 1952年に日本へ返還→老朽化していた帆装が修復され、再び船員養成の任につく。
- 総帆展帆も1952年の復元時に復活。戦後の復興を象徴する出来事として、多くの人々がその美しい姿に感動。
- 1984年に日本丸は引退し、横浜市に係留・保存される。
横浜のシンボルへ
引退後も、総帆展帆は定期的に行われ、横浜港の観光名物として定着しました。現在では、多くのボランティアの協力のもと、4月頃から約12回ほど、その美しい姿を披露しています。

総帆展帆の意義
総帆展帆は、日本丸の歴史と伝統を今に伝える貴重なイベントです。
帆を広げた雄大な姿は、人々に感動と希望を与え、未来へと続く航海を象徴しています。これからも、総帆展帆は横浜のシンボルとして、多くの人々に愛され続けるでしょう。
現在は横浜みなとみらいの展示ドックで一般公開されています。

\日本丸の歴史を知るにはこちら/
日本丸総帆展帆の作業者はボランティア?
この総帆展帆は、なんと!訓練を終えて登録されているボランティアの方々の協力のもと、全て手作業で行われているのです。

上の写真は作業開始時のボランティアの方々です。こんな高い所に登り作業します!
ボランティアについて
ボランティアの活動内容
日本丸の全ての帆を広げるための作業を行います。
1、マストに登る
2,ヤード(帆を取付けてある横の柱)に渡る
3,帆を縛ってあるロープを解く
4,甲板上のロープを取扱い、帆を開く
高所での危険な作業です。参加希望者は、展帆ボランティアの養成訓練を受ける必要があります。
その他、
甲板(こうはん)ボランティア
主に船内の掃除や整備作業を行う。
日本丸を美しい姿のまま保存していく活動を行い、主に船内の掃除や整備作業を行います。
休館日及び総帆展帆日(帆を広げる日)を除いて毎朝9時から17時の都合の良い時間に活動しています。
そして、
帆船日本丸ガイドボランティア
帆船日本丸には、見学のお客様へ船内ガイドを無料で提供する、ガイドボランティアがいます。ボランティアのメンバーは帆船日本丸など練習船に実習生として乗船経験のある、元船長や機関長を中心に構成されています。

ここまでボランティアの方に支えられているなんて!
これだけの作業をボランティアの方々で支えられているのは、本当に頭が下がります。それだけ帆船日本丸に魅力があり、愛されている証拠になるでしょう!
総帆展帆ボランティア募集


日本丸では、船体の保存、一般公開、総帆展帆(そうはんてんぱん)などの事業を、ボランティアの方々の協力を得て行っています。帆船・船のことを何も知らなくても問題ありません。
作業をする際には日本丸の乗組員(実際に大型帆船(日本丸・海王丸)の乗船経験を持つ船員)が一緒に行動します。
ボランティアとしてご登録されますとご本人様に限り以下の特典があります。
(1) 帆船日本丸乗船料免除及び横浜みなと博物館入館料免除(一部の期間を除く)
(2) 帆船日本丸記念財団主催の企画展等の入場料免除
(3) ミュージアムショップにてお買い物の際、5%割引(除外品あり)
(4) 年1回実施されるボランティア感謝会へのご招待
募集等の詳細は公式HPにて確認してください。
ちなみに2025年春期総帆展帆ボランティア応募締切は 3/9です!
総帆展帆はボランティアの方々の協力によって行われています。興味のある方は、ぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか?
実際の総帆展帆作業を写真で振り返る
ここで実際の作業を写真で見ていきましょう!
撮影した日は生憎の曇り空。快晴の中で撮影したかったです…


まず作業直前です。幌は全て畳んであります。




作業者の方が、それぞれのポジション移動していきます。
古き良き時代の帆船も、なぜか?現代の観覧車を背景にしても決まるのは、港町横浜のマジックなのだろうか!




位置に着いたら少しずつ幌を拡げていく作業に入ります。




29枚の幌が拡がっていきます。




はい、9割完成です。




完成です。最後に観覧してる方に挨拶しています。
素晴らしすぎて、言葉が出ないです。
観光客向けの日本丸訪問ガイド


横浜みなとみらいのシンボルの一つ、帆船日本丸。その美しい姿は多くの観光客を魅了します。この記事では、日本丸へのアクセス方法から、撮影のポイント、船内見学の注意点まで、観光客の皆様が日本丸を最大限に楽しめるよう、役立つ情報をまとめました。
横浜みなとみらいでのアクセス方法



日本丸へのアクセスを教えて?
日本丸は、みなとみらい線「みなとみらい駅」から徒歩約5分、JR・横浜市営地下鉄「桜木町駅」から徒歩約5分の場所にあります。
- みなとみらい駅から:クイーンズスクエア横浜を通り抜け、ナビオス横浜方面へ進むと、日本丸が見えてきます。
- 桜木町駅から:動く歩道を利用し、ナビオス横浜方面へ進むと便利です。
みなとみらいの美しい景色を楽しみながら、日本丸へ向かいましょう。
\ みなとみらいのホテルは /
日本丸観光で楽しむ撮影のポイント
日本丸の撮影スポットは数多くありますが、特におすすめなのは以下の3点です。
- 総帆展帆時:年に数回行われる総帆展帆は、全ての帆が広げられ、まさに圧巻の光景です。開催日は事前に確認しておきましょう。
- 総帆展帆の写真を撮る場合、日本丸の船首側から撮影すると、観覧車などの周りのみなとみらい21地区の風景がきれいに写真に入ります。みなとみらい大通り沿いの道や、動く歩道からも美しく撮ることができます。
- 夕暮れ時:夕日に照らされた日本丸は、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を醸し出します。
- 夜景:ライトアップされた日本丸は、ロマンチックな雰囲気を楽しめます。
日本丸船内見学の受付時間と制限事項
日本丸船内の見学は有料です。
- 受付時間:9時30分~17時(最終入館16時30分)
- 総帆展帆実施日は、時間変更の場合があります。
- 料金:
- 大人:400円
- 小・中・高校生:200円
- 65歳以上:200円
- 制限事項:
- 船内は一部狭い場所や階段がありますので、歩きやすい靴で訪れましょう。
- 天候やイベント開催状況により、見学できないエリアや時間帯がある場合があります。
2025年総帆展帆予定
2025年の予定は下記です。
総帆展帆予定
4月から12回を予定しています。


<展帆・畳帆作業時間>
10:30~12:00頃 展帆作業
14:30~16:00頃 畳帆作業
※一部の帆の展帆となった場合は、多少時間が変わる可能性があります。※悪天候の場合は、中止、一部の帆の展帆または時間変更となることがあります。中止や変更の場合は、当日の朝webサイトにてお知らせいたします。
引用元:帆船日本丸公式HP
※展帆・畳帆作業中は船内見学(乗船)ができません。
※展帆・畳帆作業に支障が出た場合は、当日船内見学が可能な時間帯であっても見学箇所を制限することもあります。
満船飾予定


満船飾(まんせんしょく)とは、船でお祝いのときに国際信号旗(船の通信に使用する旗)を掲揚することをいいます。日本丸では、船首から各マストの頂きを経て船尾まで、国際信号旗を綴っています。
4月 | 29日(火・祝) | ||
5月 | 3日(土・祝) | 4日(日・祝) | 5日(月・祝) |
6月 | 2日(月・横浜開港記念日) | ||
7月 | 21日(月・祝) | ||
8月 | 11日(月・祝) | ||
9月 | 15日(月・重要文化財指定記念日) | 23日(火・祝) | |
10月 | 13日(月・祝) | ||
11月 | 3日(月・祝) | 23日(日・祝) |
総帆展帆と満船飾が重なる日が何日かあります!
祝日が多いです。
まとめ


日本丸総帆展帆とはなにか?をお届けしました!
練習船の歴史からはじまり、ここまでボランティアの方に支えられていて、本当に幸せな船だなと思います。
そして港町横浜になくてはならないシンボル的存在。
これから暖かくなり、総帆展帆の予定なども出てくることでしょう。
是非、一度その様子をご覧になってみてください。
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