村上春樹さんの本は小説も面白いけど、エッセイも面白いのが沢山あります。
ランニングを始めたけど続かない、そもそも何のために走ってるのかわからない…
そんな迷いを感じたとき、静かに背中を押してくれた一冊があります。
そこで今回は、村上春樹「走ることについて語るときに僕の語ること」走る名言について解説していきます。
ちなみに私もランナーでフルマラソン2回完走しています!
- 村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』の概要
- 本書に登場する印象的な名言とその背景
村上春樹さんの走る名言を知れば、あなたも走りたくなるかもしれません。
一緒に見ていきましょう!

カメラ歴約15年
ランニング歴約10年
好きな被写体は野鳥、動物、戦闘機など
その他風景からスナップまで撮影する、雑食系カメラマン。
カメラ記事は自分で撮影した写真にこだわり投稿しています。
ランニング継続中。フルマラソン2回完走!(湘南国際マラソン、横浜マラソン)
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村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」はどんな本?


この本はどんな内容なの?
簡単に要約すると、以下のようなランエッセイです。
テーマ | 内容の概要 |
---|---|
ランニングの日々 | 毎日走ることで生活のリズムを整え、思考を整理する。 |
小説を書くということ | 書くことと走ることの類似性。どちらも忍耐と習慣の積み重ね。 |
身体と心のバランス | 走ることで得られる“空っぽ”な感覚と精神的なリセット。 |
孤独と向き合う | 一人で走る時間が、自分自身と向き合う大切な時間になる。 |
継続することの意味 | 結果よりも続けること自体に意味があると語る。 |
“走ること”をめぐる、静かな思索の旅
『走ることについて語るときに僕の語ること』は、作家・村上春樹が、自身の日々のランニングを軸にしながら綴った私的なエッセイです。
書き手である彼が、走ることを通して何を感じ、何を考えてきたのか。そこにあるのは、派手さではなく、静かで誠実な言葉の積み重ね。
一歩ずつ地面を踏みしめるような文章が、読む者の心に静かに届きます。
✅️日々のランニングと誠実な文章が、読む人の心に静かな余韻を残す。
小説を書くことと、走ることのあいだにあるもの
村上春樹は、30代の頃から毎日走りつづけています。
小説を書くという孤独な営みと、長距離を黙々と走るという習慣。そのふたつを“似たもの”として捉えながら、彼は自身の創作と向き合ってきました。
このエッセイには、作家としての姿勢だけでなく、日々をどう生きるかという問いも、深く織り込まれています。
✅️書くことと走ることの共通点から、習慣と孤独に向き合う生き方が見えてくる。
ランニング初心者にも、春樹ファンにも刺さる一冊
特別ランナーでなくても大丈夫。走ることがテーマでも、共感できる要素がたくさん詰まっています。
「何かを続けることの意味」や、「孤独との向き合い方」など、普段の生活にも通じるヒントが散りばめられており、春樹ファンはもちろん、日々に迷うすべての人に読んでほしい一冊です。
村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」名言


ここで筆者個人が、この本で好きな名言を3つ紹介します!
①やめるための理由なら大型トラックいっぱいぶんはある
この本で一番好きな1説です。
忙しいからといって手を抜いたり、やめたりするわけにはいかない。もし忙しいからというだけで走るのをやめたら、間違いなく一生走れなくなってしまう。走り続けるための理由はほんの少ししかないけれど、走るのをやめるための理由なら大型トラックいっぱいぶんはあるからだ。 僕らにできるのは、その「ほんの少しの理由」をひとつひとつ大事に磨き続けることだけだ。暇をみつけては、せっせとくまなく磨き続けること。
いやー、ただただ文章上手いなと!
「やめるための理由はトラックいっぱいぶんあるからだ」の説得力は、走り続けた人にしか出てこない文章であろう。
誰もが仕事で疲れたから…
今日は雨降りそうだから…
と走らない理由を探して…
靴紐を結ぶまでたどり着かないことがある。
私も“走らない理由”はいくらでも浮かぶ。それでも靴ひもを結んで走り出せば、気分爽快になるのはよくわかっている。
だから、「ほんの少しの理由」をせっせとくまなく磨き続けていきたい。
②昨日の自分をわずかにでも乗り越えていくこと
走り手としてはきわめて平凡な──むしろ凡庸というべきだろう──レベルだ。しかしそれはまったく重要な問題ではない。昨日の自分をわずかにでも乗り越えていくこと、それがより重要なのだ。長距離走において勝つべき相手がいるとすれば、それは過去の自分自身なのだから。
フルマラソン走って思うことは、練習でできないことは本番でもできないということ。どれだけ真摯に走ることに向き合ったかが、そのまま本番の結果に繋がるんです。
だから、日々の積み重ねで、昨日の自分をわずかでも乗り越えることが大事になってきます。
③継続すること – リズムを断ち切らないこと
継続すること – リズムを断ち切らないこと。長期的な作業にとってはそれが重要だ。いったんリズム が設定されてしまえば、あとはなんとでもなる。しかし弾み車が一定の速度で確実に回り始めるまでは 継続についてどんなに気をつかっても気をつかいすぎることはない。
習慣は、いきなり手に入らない。でも、積み重ねれば、いつの間にか“やらないと落ち着かない”になります。すると、週に2,3回ぐらい走らないと変な気持ちになります。
そうなれば、もう走るリズムは身体に染み付いてます。
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【まとめ】読んだ感想


村上春樹「走ることについて語るときに僕の語ること」の名言から学ぶ、走る理由について解説してきました。
この本は走ることを語りながら、同時に人生も語っています。
もう3度ほど読みましたが、読み返すたびに新たな発見があります。
少しシリアスな内容も独特のユーモアを交えながら、さらっと書く文章力が素晴らしい!
そして私も走るのをやめないかぎり、これからもこの本を読んでいくでしょう。
最後に、村上春樹が墓碑銘に入れたいと、言っている素敵な言葉で締めます。
少なくとも最後まで歩かなかった
彼の言葉が、あなたの明日の一歩をそっと後押ししてくれますように。
「走る理由」が、きっとこの一冊の中に見つかります。是非、一度読んでみましょう。
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📘 少しでも心が動いたなら、この一冊を手に取ってみてください。


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